理論 · 解説
いよいよ2か月目、チェンジを航海する最初の週です。先月は1つのコードの中を歩く方法を身につけましたが、今週はコードが変わる道の上を歩きます。その道の名前がii-V-I、ジャズでもっとも多く、もっとも大切な進行です。FのキーではGm7 → C7 → Fmaj7がその道です。ii(Gm7)から出発し、V(C7)を通って、I(Fmaj7)という家へ帰る旅なのです。
今日はこの3つのコードのコードトーンから手になじませます。コードトーンとは、そのコードを組み立てる骨格の音です。Gm7はR・b3・5・b7(G・Bb・D・F)、C7はR・3・5・b7(C・E・G・Bb)、Fmaj7はR・3・5・7(F・A・C・E)です。ひとつだけ覚えましょう — どのコードも最初の音はルート(R)に着地する、ということ。ルートが歩みの出発点であり、各コードの住所です。
3つのコードを見分ける鍵は3度と7度です。Gm7は短3度(b3)なので暗く、C7は長3度(3)に短7度(b7)で緊張を秘め、Fmaj7は長3度に長7度(7)で明るく解けます。このb3から3、そして7へ広がる色が、家へ向かうii-V-Iの地図です。今日は3つのコードのコードトーンを1つずつ押さえ、各コードの響きと位置を耳と手に刻みます。
まず今週の3つのコードの出発点、Gm7のコードトーンを指板で見ましょう — R・b3・5・b7です。
▶ 4弦. Gm7のR(4弦3フレット)・b3(3弦1フレット)・5(3弦5フレット)・b7(2弦3フレット)です。
▶ 5弦. 位置は4弦と同じです。低音Bは覆っておきましょう。
目で見る
Gm7の響きを手に入れたら、次はC7とFmaj7のコードトーンも並べて見ましょう。そのうえで3つのコードのトーンを、低い音から高い音へ1音ずつ上がりながらつないで歩きます。すべての例は4弦・5弦の2バージョンです。
▶ 4弦. C7のR(3弦3フレット)・3(2弦2フレット)・5(2弦5フレット)・b7(1弦3フレット)です。
▶ 5弦. 位置は4弦と同じです。低音Bは覆っておきましょう。
▶ 4弦. Fmaj7のR(4弦1フレット)・3(4弦5フレット)・5(3弦3フレット)・7(3弦7フレット)です。
▶ 5弦. 位置は4弦と同じです。低音Bは覆っておきましょう。
では3つのコードのトーンを1小節ずつつないで上がるアルペジオです。各小節の1拍目は、そのコードのルートです。
▶ BPM 80, 4弦. 1小節目Gm7(G-Bb-D-F)、2小節目C7(C-E-G-Bb)、3小節目Fmaj7(F-A-C-E)です。各小節の1拍目はルートに着地します。
▶ BPM 80, 5弦. 音と位置は4弦と同じです。低音Bは覆っておきましょう。
今日の練習
0〜10分・ウォームアップ 先週のFブルース・ウォーキングをBPM 72で一度歩き、指先にスイング4分音の感覚を呼び戻しましょう。
10〜20分・頭のトレーニング 下の準備例で3つのコードのトーンをBPM 60の遅いスイング4分音でコツコツ押さえます。各小節の1拍目がルートかを音で確かめましょう。
▶ BPM 60, 4弦. 3つのコードのトーンを1拍ずつゆっくり。コードが変わるときはルートから先に取りましょう。
▶ BPM 60, 5弦. 音と位置は4弦と同じです。
20〜40分・実践 上のアルペジオをBPM 80で3小節の循環として繰り返します。Gm7・C7・Fmaj7の響きの違いが耳に届くか観察しましょう。4弦でなじませてから5弦でも確認します。
40〜50分・録音/フィードバック 30秒録音して、3つのコードのルートがはっきり着地しているか聴いてみましょう。どのコードがいちばん不慣れかを書き留めておけば、明日のつなぎ練習のスタート地点になります。
今日の完了基準: Gm7・C7・Fmaj7という3つのコードのコードトーンを、各小節1拍目のルートに着地させながら、スイング4分音で4弦・5弦の両方で押さえられる。
- コードが変わる瞬間を逃します。 小節が切り替わるときにルートを先に確保しないと、歩みが崩れます。新しい小節の1拍目は必ずルートに着地する、と決めておきましょう。
- b3と3を混同します。 Gm7のb3(Bb)と、C7・Fmaj7の長3度は響きの色がまったく違います。ゆっくり押さえて、暗い3度と明るい3度を耳で区別しましょう。
3つのコードの住所、つまり3つのルートを一目で見ておきましょう。この3つの着地点が、今週の歩みの柱です。
▶ 4弦. Gm7のG(4弦3フレット)・C7のC(3弦3フレット)・Fmaj7のF(4弦1フレット)です。
▶ 5弦. 位置は4弦と同じです。低音Bでさらに低いルートも見当をつけられます。
- 初日の自分をほめましょう。 3つのコードのトーンを手に入れただけで、ii-V-Iの航海の半分はもう始まっています。明日はこれらのコードをアプローチノートでつなぎ、本当に「歩く」感じを作ります。