理論 · 解説
昨日は3つのコードのトーンを手になじませました。今日はそのうち最初の2つ、Gm7とC7を1つにつなぎます。コードトーンを並べるだけだと、音がぶつぶつ途切れて聞こえます。コードとコードの間に橋を架けてこそ歩みは自然につながり、その橋こそがアプローチノートです。
アプローチノートは、次のコードのルートのすぐ隣の音です。C7へ渡るには、Gm7の小節の最後の4拍目に、Cの半音上Db(または半音下のB)を置きます。すると4拍目のDbが、次の小節の1拍目Cへ半音すべり込むように吸い込まれます。この半音の引力が「Vへ渡る橋」です。
ルールは先月と同じ — 1拍目は着地、4拍目は橋。 Gm7の小節の1・2・3拍目はコードトーン(R・b3・5)で埋め、最後の4拍目にだけアプローチノートを置いてCを狙います。アプローチノートはコードトーンでなくてかまいません。たった1拍、次のコードへの足場だからです。今日はこのGm7→C7のつなぎ目1つに集中して、iiからVへ渡る感覚を手になじませます。
まずCへ向かう2つの橋、半音上のDbと半音下のBを指板で見ましょう。
▶ 4弦. 真ん中がC7の着地点C(3弦3フレット)、半音下のB(3弦2フレット)と半音上のDb(3弦4フレット)が両側の橋です。
▶ 5弦. 位置は4弦と同じです。低音Bは覆っておきましょう。
目で見る
では、Gm7を1小節歩き、4拍目のアプローチノートDbで次の小節のC7へ渡ります。4拍目のDbがCへ半音すべり込むかを耳で確かめましょう。すべての例は4弦・5弦の2バージョンです。
▶ BPM 80, 4弦. 1小節目はGm7(G-Bb-D)を歩き、4拍目のDb(3弦4フレット)で橋を架け、2小節目のC7のCへ半音で着地します。
▶ BPM 80, 5弦. 音と位置は4弦と同じです。低音Bは覆っておきましょう。
今日の練習
0〜10分・ウォームアップ 昨日のGm7・C7のアルペジオをBPM 72で一度歩き、2つのコードのトーンを指先に呼び戻しましょう。
10〜20分・頭のトレーニング 下の準備例で、Gm7→C7のつなぎ目をBPM 60の遅いスイング4分音で押さえます。4拍目のDbが次の1拍目Cへ半音でくっつくかを音で確かめましょう。
▶ BPM 60, 4弦. 4拍目のDbから次の1拍目Cまで、半音1つがつながるかを手と耳で合わせましょう。
▶ BPM 60, 5弦. 音と位置は4弦と同じです。
20〜40分・実践 上のつなぎ目をBPM 80で2小節の循環として繰り返します。Gm7の歩みが4拍目のDbから自然にCへ渡るかを観察しましょう。4弦でなじませてから5弦でも確認します。
40〜50分・録音/フィードバック 30秒録音して、2小節のつなぎ目が滑らかか聴いてみましょう。4拍目のアプローチノートが次のコードを予告する感じになれば成功です。
今日の完了基準: Gm7を1小節コードトーンで歩き、4拍目のアプローチノートDbでC7のルートへ半音で着地するii→Vのつなぎ目を、スイング4分音で4弦・5弦の両方でつなげる。
- アプローチノートを早く置きすぎます。 アプローチノートは4拍目だけ、最後の1拍です。2・3拍目までアプローチノートを使うとコードの響きがぼやけます。1・2・3拍目はコードトーン、4拍目だけを橋として守りましょう。
- 橋からの着地が遅れます。 4拍目のDbを押さえて次のCへ渡るとき、手がためらうと拍が押します。半音1つですから、次のCの位置をあらかじめ目で押さえておきましょう。
Gm7の5度DからアプローチノートDbを経てCへ下りる、最後の3歩を一目で見ておきましょう。半音ずつすべり込む道です。
▶ 4弦. Gm7の5度D(3弦5フレット)→アプローチノートDb(3弦4フレット)→C7のC(3弦3フレット)、半音ずつ下りる橋です。
▶ 5弦. 位置は4弦と同じです。低音Bは覆っておきましょう。
- 一歩前へ進んだ自分をほめましょう。 今日は2つのコードを1つにつなぎました。あとはC7から家Fmaj7へ渡る最後の橋だけです。明日はそのV→Iの解決をつないで、ii-V-Iを完成へ導きます。