理論 · 解説
今日なぜこれをやるかというと、昨日、第1↔第2の橋を架けながら、こう感じたはずです。「あ、指板ってひと部屋ずつつながっていくんだな」って。でも、まだ二つのボックスだけではネックの半分も使えていません。今日はもう一段上、第3ボックス(9〜13フレット)へ登ります。このボックスに慣れると、ネックの中央(12フレット付近)まであなたの遊び場になります。
第3ボックスには、うれしい顔なじみが一人います。根音Aが5弦12フレットにちょこんと座っているんです。12フレットは指板のちょうど真ん中、ドット(インレイ)が二つ並んでいる場所。目で見つけるのがとても簡単です。だから第3ボックスは、位置を覚えるのが意外と楽なんです。「12フレット=A」これさえ押さえれば、あとは自然についてきます。
そして今日の橋。昨日は4弦でA→Cにスライドしましたよね?今日の第2↔第3接続は2弦(B弦)を使います。第2ボックスのA(2弦10フレット)を押さえて13フレットまでスライドすると、着地音がまさにC(♭3)になります。またターゲット着地です。面白いのは、ボックスが変わっても私たちが狙う音はいつも同じCだということ。ネック上の位置が変わるだけで、「コードの3度に着地する」という原則は、3か月間ただの一度も変わりません。今日はその原則を、第3ボックスでもう一度確かめる日です。
目で見る
第3ボックスの地図です。根音Aが5弦12フレット(指板のど真ん中)にあることを、まず目に焼き付けてください。緑のC(♭3)は4弦10フレットと2弦13フレットにあります。
今日の接続ラインです。第2ボックスをなぞって上がっていき、2弦のA(10フレット)を13フレットまでスライドさせて第3ボックスに入ります。着地音がC(♭3)!最後は第3ボックスの中でそのCにもう一度着地して、ビブラートで歌います。
今日の練習
0〜10分・ウォームアップ(BPM 72) メトロノーム72で第3ボックスだけを8分音符で上行・下行それぞれ1回。始める前に5弦12フレットのAを人差し指で押さえ、「ここが中心」と3回声に出します。12フレットのインレイ二つを目で確認する習慣をつけると、第3ボックスでは絶対に迷いません。今日も上行・下行はこのウォームアップだけです。
10〜20分・頭のトレーニング(今日のターゲット=C/♭3、2弦の橋) メトロノームを止めて、2弦A(10フレット)→C(13フレット)のスライドだけを20回繰り返します。昨日4弦でやったことを、今日は細い2弦でやるわけです。細い弦はスライドが滑りやすく、行き過ぎやすいので注意。13フレットにピタリと止まることに集中しましょう。そのあと、第3ボックス内のC二か所(4弦10フレット、2弦13フレット)を交互に押さえながら「シー!シー!」と声に出します。第3ボックスのどこにCがいるか、目を閉じても押さえられれば合格です。
20〜40分・実戦即興(Amワンコードバッキング/BPM 70〜72) バッキングを流して、ルール:第2ボックスで遊びながら、2弦のスライドで第3ボックスに上がり、C(♭3)に着地する。余裕があれば、昨日架けた第1↔第2の橋と今日の第2↔第3の橋をつなげて、第1ボックス→第2ボックス→第3ボックスまで一気に登ってみましょう。ネックの半分を旅したことになります。終わりはいつもC着地です。
40〜50分・録音・フィードバック(推奨) 30秒録音して再生。チェック:2弦スライドの着地音が13フレットで正確に決まっているか、それとも12や14にズレているか。細い弦のスライドは音程が揺れやすいので、着地音がバッキングのAmと「かみ合って」響いているかを耳で確認しましょう。
今日の完了の目安: 第3ボックスの根音A(5弦12フレット)を目を閉じて押さえられる。2弦のA→Cスライドで第2↔第3ボックスを行き来しながら、Cに3回以上正確に着地できる。(余裕があれば)第1→第2→第3ボックスの連続上行に成功。
- 12フレットの目印を使わない。 第3ボックスで迷う人の多くは、12フレットのインレイを見ていません。指板の真ん中の二点=A。このアンカー一つでボックス全体がついてきます。目を積極的に使いましょう。
- 細い弦でスライドを飛ばしすぎる。 2弦は張力が低いので、手がスーッと滑って13フレットを行き過ぎがちです。到着直前に軽くブレーキを。昨日の4弦よりさらに慎重に。
- ボックスが変わるとターゲットも変わると勘違いする。 それは違います。第1・第2・第3、どのボックスにいてもAmの3度はいつもCです。位置が違うだけで、狙う音は同じ。この一貫性こそが即興の羅針盤です。
- 接続を急いで位置をおろそかにする。 第3ボックスの根音の位置がまだあいまいなのに、接続を急いでつなげると、あとで崩れます。今日は「第3ボックスの根音を体に入れる」ことが最低合格ライン、接続はボーナスだと考えましょう。