理論 · 解説
今週の最後に少し覗くものがあります — ダブル・サムです。これまでサムは下へ「タッ」と打つ一方向でした。ダブル・サムは親指を下へ打ったあと、戻って上がりながらもう一度弾きます。ダウン-アップ、一つの動作から二つの音が出るのです。高難度なので今日は原理だけ味見します — できたらいいし、できなくても大丈夫です。無理して急ぐ必要はまったくありません。
いちばん多い練習はオクターブです。開放E(R)を親指で下へ打ち(ダウン)、親指が戻りながらD弦2フレットのE(一オクターブ上のR)を上へ引っかけて弾きます(アップ)。二つの音とも親指一本で出すのです。指のプルと違って、親指がドラムスティックのように上下します。低いダウンがキック、オクターブのアップがスネアのように聞こえます。
コツは親指の力を抜いて軽く転がすことです。下へ打つときは指先の肉で「タッ」、上がるときは爪側で弦を軽く引っかけて「ティッ」。BPM 50のようにとてもゆっくり、ダウンとアップが同じ大きさで出るかだけを見ます。アップが弱いのは普通です — 今日はただこういうものがあるんだと感じれば十分です。表記は別になく、ただ親指二回だと思います。
5弦でもオクターブは4弦と同じです。低音Bは親指の側面で覆っておき、オクターブの二つのEだけに集中します。今日は完成が目標ではなく経験が目標です。明日は今週のポッピング・メロディ・ラインを完成させるので、ダブル・サムは気楽に味見だけします。まず二つのEの場所を指板に押さえます。
▶ 4弦。 下の開放E(ダウン)、上のD弦2フレットのE(アップ)。オクターブの上下二つの場所です。
▶ 5弦。 手の場所は4弦と同じです。低音Bは親指で覆っておきます。
目で見る
今日はダブル・サムを味見だけします。まず慣れた親指ダウンで手を温めてから、オクターブをダウン-アップで転がします。各例は4弦・5弦の二つのバージョンです。
まずは親指ダウン。開放E(R)を4分音符できっちり打ち下ろして、慣れたダウン打撃を確認します。
▶ BPM 60、4弦。 四回の慣れたダウン。ここに「アップ」を乗せます。
▶ 5弦。 音は4弦と同じです。低音Bは親指で寝かせておきます。
いよいよオクターブをダウン-アップで転がします。低いEはダウン、高いEは親指が戻りながら出すアップです。
▶ BPM 60、4弦。 低いEはダウン、高いEはアップ。表記はないですが、どちらも親指一本です。
▶ 5弦。 音と場所は4弦と同じです。低音Bは親指で覆っておきます。
今日の練習
0〜10分 · ウォームアップ 昨日のダブルストップをBPM 60で軽く流して手を目覚めさせます。今日は親指の力をすっかり抜いて軽く振っておきます。
10〜20分 · 頭のトレーニング 下のようにとてもゆっくり、1小節目はダウンだけ、2小節目はオクターブのダウン-アップです。
▶ BPM 50、4弦。 1小節目ダウン、2小節目ダウン-アップ。アップが少し弱くても大丈夫です。
▶ 5弦。 音と場所は4弦と同じです。低音Bは親指の側面で覆っておきます。
20〜40分 · 実践 オクターブのダウン-アップをBPM 60でゆっくり転がします。アップが出なければテンポをさらに落として親指の戻しだけを練習します。4弦で感覚をつかんだあと5弦でも少し確認します。
40〜50分 · 録音・フィードバック 30秒録音してダウンとアップの両方が聞こえるかを聴きます。だめならダウンだけはっきりしていれば今日は十分です。
今日の完了基準: 開放Eをダウンで打ったあと親指が戻りながらオクターブEをアップで出すダブル・サムの原理をBPM 50で味見できる。
オクターブのダウン-アップをBPM 70へほんの少しだけ押して、転がしが少し速くなっても形が残るか確認します。
▶ BPM 70、4弦。 少し速くなってもダウン-アップの形が残るか確認します。だめならまたゆっくり。
▶ 5弦。 音と場所は4弦と同じです。低音Bは常に親指で覆っておきます。
- アップが出ない。 戻る親指が弦を捕まえられないと音が出ません。爪側の角で軽く引っかけます。
- 手首が硬い。 力が入ると転がしにくいです。親指を軸に軽く振ります。
- 拍子が揺れる。 アップを気にしてダウンが遅れやすいです。ダウンを基準にして正拍を守ります。
- 低音Bの油断(5弦)。 オクターブに没頭してBが鳴りやすいです。親指の側面で常にBを覆っておきます。