Riff

Month 1 — クロマチックからパワーコードまで、手をつくる30日 · 3週目

フォーム移動 — レンガを横にずらす

約30分

理論 · 解説

昨日はレンガを一枚つくりましたね。今日の魔法はこれ — そのレンガを指板の上で横にずらすだけで、コードがまるごと変わります。指の形はまったく変えず、フォームごとスライドさせるのです。これこそパワーコードがロックで愛される理由。フォームを1つ覚えれば、コードが12個タダで付いてきます。1週目・2週目は音を1つずつ探し直しましたが、パワーコードからはフォームの位置だけ覚えればOK — ずっと経済的です。

今日からは開放弦を離れて動くフォームを使います。6弦ルートのフォームを3フレットに置けばG5、5フレットに置けばA5。5弦ルートのフォームを3フレットに置けばC5、5フレットならD5です。ルートが乗ったフレットの音名が、そのままコード名になります。だからフレットの位置さえわかれば、コード名はひとりでに付いてきます。

移動のコツは手の形を保ったまままるごと押すことです。指を1本ずつ離して押さえ直さず、2本の指をひとかたまりにくっつけたままスライドしてください。移す一瞬だけ力を少しゆるめ、弦からわずかに浮かせるとずっとなめらかです。移したあと、2本の指の間隔が広がっていないか、5度がまだはっきり鳴るか一度ずつ確認すれば完璧です。今日のG5↔A5、C5↔D5の2往復がきれいになれば、ロックの曲の半分はこの2往復の上で回ります。

目で見る

まず動くフォームを2つ見ます。6弦ルートのG5と5弦ルートのC5 — 昨日のフォームの開放が、フレットに変わっただけです。

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G5 power chord (movable 6th-string root)

▶ 6弦3フレットのルート(青R)と5弦5フレットの5度(青5)。このフォームを5フレットへずらせば、そのままA5です。

23456eBGDAE1R35
C5 power chord (movable 5th-string root)

▶ ルートが5弦3フレットに下りたC5。6弦はXなので手刀でしっかり消します。このフォームを5フレットへずらせばD5。

では6弦フォームを往復させます。G5からA5へずらし、また戻ります。

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G5 to A5 — slide the 6th-string shape

▶ BPM 70。1コードに2拍ずつ。移す瞬間、手の形をそのまま保ったまままるごとずらして。

今度は5弦フォームでC5↔D5往復。明日のリフのクライミングが、まさにこの移動です。

= 70135575735
C5 to D5 — slide the 5th-string shape

▶ BPM 70。6弦は手刀で消したまま。2つのフレットの間を滑るように行き来し、2音だけはっきり。

今日の練習

0〜7分・ウォームアップ BPM 60で昨日のE5・A5フォームをもう一度握っては離し、2音だけ鳴らす感覚を呼び戻します。

7〜17分・今日の技術 G5・C5フォームをそれぞれ握り、となりのフレットへまるごとずらしてA5・D5をつくります。移した先でも2音がはっきりか確認します。

17〜27分・応用 例(G5↔A5・C5↔D5往復)をBPM 70でそれぞれ4回繰り返す → もたつかずできたら1段上げます。コードが変わる瞬間に拍が遅れないように。

27〜30分・チェック 届いたBPMを書き留め、よければ30秒録音して移動時に雑音が入らないか聴いてみましょう。

今日の完了基準: 2つのパワーコード(G5↔A5またはC5↔D5)を、フォームを保ったままずらして雑音なく往復できる。

  • 押さえ直し。 移すとき指を離して1本ずつ押さえ直すと遅れます。2本の指をくっつけたまままるごとずらして。
  • 移動中に音を残す。 移す一瞬だけ力を少しゆるめ、弦から浮かせると、こすれる雑音が減ります。
  • コード名の混同。 ルートが乗ったフレット=コード名。6弦3フレットならG、5フレットならA。
  • 6弦の油断。 5弦ルートのフォーム(C5・D5)では6弦が鳴りやすいです。手刀でずっと覆っておいて。