理論 · 解説
2週目までに単音リフを終えたので、今週はいよいよ「ロックの音」が出ます。パワーコードは名前こそ大げさですが、じつは指2本でつくるレンガ一枚です。ルート1音と、そのすぐ上の5度1音、たった2音を重ねて鳴らせばそれがパワーコード。明るくも暗くもなく、どんな曲にも乗る、ロックの心臓みたいな音です。コードだと身構える必要はまったくありません。
今日はフォームを2つ覚えます。1つは6弦にルートを置くフォーム、もう1つは5弦に置くフォームです。ルートを押さえ、そのすぐ下の弦の2フレット上にある5度を一緒に押さえれば完成。今日は開放弦から始めるので指もほとんど要りません。6弦開放がE5、5弦開放がA5 — もうパワーコードが2つ手に入りましたね。
パワーコードの本当の技術は、押さえることではなく使わない弦を消すことです。2音だけをはっきり鳴らし、残りの4弦は静かでなければなりません。押さえる指の腹でとなりの弦をそっと覆い、右手の手刀で下の弦を鎮めます。左手は押さえない指を弦の上に軽く寝かせ、右手はパワーコードの2弦だけを狙って弾くと、雑音がぐっと減ります。最初は雑音が混ざっても大丈夫。ゆっくりのテンポで2音だけを残す感覚さえつかめば、〈You Really Got Me〉や〈Iron Man〉のようなリフが、このフォーム1つで手に入ります。レンガが一枚置かれれば、次の一枚はずっと楽に乗ります。
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今日覚えるフォームは2つ。まず6弦ルートのE5、次に5弦ルートのA5。指の形は同じで、押さえる弦が1本ずれるだけです。
▶ 青い2点(ルートR・5度)だけ鳴らし、X印の4弦は消します。指先を立ててとなりの弦をそっと覆って。
▶ 今度はルートが5弦に移りました。6弦もX — 右手の手刀で6弦をしっかり鎮めて。
フォームを見たので実際に弾いてみましょう。E5を1拍に1つ、4回はっきりと。
▶ BPM 70。1拍に1回、2音が同時に鳴るか確認。ダウンピッキングで。
今度はA5で同じように。
▶ BPM 70。ルートが5弦に下りても2音だけはっきり。6弦が鳴っていないか確認。
今日の練習
0〜7分・ウォームアップ メトロノームをBPM 60に合わせ、2週目のパームミュートchugを6弦で軽く繰り返して手をほぐします。右手の手刀の位置からもう一度決めます。
7〜17分・今日の技術 E5・A5のフォームをごくゆっくり握っては離し、2音だけがはっきり鳴るか確認します。残りの4弦が静かか、1弦ずつ点検します。
17〜27分・応用 例(E5を4回ストラム・A5を4回ストラム)をBPM 70でそれぞれ4回繰り返す → 雑音なくできたら1段上げます。2音が同時に鳴ることだけに集中します。
27〜30分・チェック 届いたBPMを書き留め、よければ30秒録音して余計な弦が漏れていないか聴いてみましょう。
今日の完了基準: パワーコード1つ(E5またはA5)を、雑音なく2音だけはっきり鳴らせる。
- 4弦まで鳴る。 使わない弦が一緒に鳴ると、パワーコードがぼやけてつぶれます。使わない弦は必ず消します。
- 指を寝かせて押さえる。 指先を立てて押さえると音もはっきりし、指の腹でとなりの弦を覆って消しやすくなります。
- 強く押さえすぎ。 パワーコードも音が出る程度だけ押さえます。強く握ると手が早く疲れるだけです。
- 速さを欲張る。 今日はBPMの数字より2音のクリーンさがすべてです。速さは次の日々が引き受けます。