理論 · 解説
昨日、両手が1点でくっつく感覚をつかめたなら、今日はその手をとなりの弦へ連れて行きます。リフは1本の弦だけにとどまらないからです。弦と弦のあいだを行き来するときもオルタネイト(ダウン・アップ)が途切れないこと、それが今日のすべてです。昨日のシンクが生きていれば、今日は思ったよりすんなりまたげます。右手がとなりの弦へ座り直すのはごく小さな動きなので、こわがる必要はまったくありません。
弦をまたぐやり方は2つです。2本の弦のあいだへもぐり込むように越えるインサイドピッキングと、外側を包むように越えるアウトサイドピッキング。名前は難しいけれど、体はすぐに覚えます。ダウンで弾いたあとアップでとなりの弦をつかむか、アップで弾いたあとダウンで越えるかの違いだけです。今日は両方をゆっくり味見します。いまはどちらがインサイドでどちらがアウトサイドか覚える必要もありません — ただ手が途切れないように回せばOKです。
肝心なのは、ピックが弦1本の厚みぶんだけ動くということ。大きく振ると拍が押し、となりの弦まで引っかきます。手首はほぼその場に置き、ピックの先だけをそっととなりの弦へ座らせます。弦が変わるその継ぎ目で一瞬ためらうのは当たり前なので、止めずにオルタネイトを回し続けることだけを気にかけます。この感覚がつけば、本物のリフが手に入りはじめます。金曜に弾くリフも、結局はこの弦またぎの連続なんです。肩とひじはじっとさせ、手首とピックの先だけが働くと考えれば、ずっと楽になります。
目で見る
まずは2本の弦だけを行き来して、ピッキングが途切れないようにします。慣れたら3弦へ広げます。
例1 — 2弦の往復。 6弦(2フレット)と5弦(開放)を交互に。6弦はダウン、5弦はアップと向きを固定します。
▶ BPM 60、オルタネイト。 6弦はダウン、5弦はアップとルールを固定して。継ぎ目で止まらない。
例2 — 3弦のジグザグ。 6弦-5弦-4弦を開放で行き来します。左手は休み、右手だけが引っ越す感じです。
▶ BPM 60. 6-5-4をジグザグに。右手だけが引っ越す感じ、腕は固定します。
今日の練習
0〜7分・ウォームアップ BPM 60で昨日の1-3-2-4を6弦で繰り返し、両手を目覚めさせます。まずシンクの感覚を呼び戻して。
7〜17分・今日の技術 例1(2弦の往復)をごくゆっくり。6弦はダウン、5弦はアップ — ピッキングの向きを固定したまま継ぎ目だけをなめらかに。
17〜27分・応用 例2(3弦のジグザグ)をBPM 60で4回繰り返す → 途切れなくなったら1段上げます。となりの弦を引っかいたらまたゆっくり。
27〜30分・チェック 届いたBPMを書き留め、30秒録音して弦が変わる地点で音が途切れていないか聴いてみましょう。
今日の完了基準: 2〜3本の弦をまたぐパターンを、オルタネイトが途切れずに60で弾ける。
- 腕でまたぐ。 腕を大きく振ると次の弦を引っかき、拍が押します。手首はその場、ピックの先だけ動かして。
- 継ぎ目で止まる。 弦が変わるとき手を止めると、その瞬間に拍が押します。オルタネイトを回し続けて。
- ピッキングの向きが混ざる。 6弦ダウン・5弦アップのようにルールを決めておかないと毎回まごつきます。向きを体に刻んで。
- 速さが先。 60で途切れないことが先です。速さはそのあとで付けて。