理論 · 解説
ついに一週間の最終日、今日はこれまで断片的に身につけたものを1つにつなぎます。ダウンピッキング、クロマチック1-2-3-4、オルタネイト — この3つを1つのリフに詰め込めば、それがスパイダー・クロマチックです。指が指板の上をクモのように這い回ることから付いた名前です。名前は大げさですが、じつは昨日まで弾いた1-2-3-4を、弦だけ変えてつないだだけです。手はもうすべての動きを知っているので、怖がらなくて大丈夫。
新しく加わるのはたった1つ、弦移動です。6弦で1-2-3-4を弾いて5弦へ、さらに4弦・3弦・2弦・1弦へと下りていきます。ここで右手は「1本となり側へそっと座り直す」感覚さえ身につければOK。オルタネイトを保ったまま、弦だけを変えるんです。右手のピックは弦1本の厚みぶんだけ位置を移せばいいので、動きは思ったよりずっと小さいんです。
最初は弦が変わる瞬間に拍がつまずくのが当たり前 — その継ぎ目こそ、今日みがくポイントです。このリフ1つを6弦から1弦までビリつきなく最後まで弾ければ、それは今週習ったすべてが手に定着した確かな証拠です。もし今日1弦まで行けなくても大丈夫。2〜3弦だけなめらかでも、手は確実に育っています。一週間で作った手、今日その目で確かめましょう。
目で見る
まずは弦移動だけを取り出して練習します。6弦の1-2-3-4のあと5弦の1-2-3-4 — この最初の継ぎ目さえなめらかになれば、あとは同じ原理の繰り返しです。
▶ BPM 60. 5弦へ移る瞬間もオルタネイトを止めないで。弦だけが変わり、往復はそのまま。
さあ、今週の完成物、スパイダー・クロマチックです。6弦から1弦まで上行したあと、最後の小節で向きを変えて2弦へ戻ってきます。繰り返すと自然につながる循環リフです。
▶ BPM 60〜70、オルタネイト(ダウン・アップ)で。 各音をはっきり、指先を立ててビリつきなく。6→1弦へ上行後、M4で向きを変えて下行で戻る(繰り返すと自然につながる)。指は常に1本指1フレット。
今日の練習
0〜7分・ウォームアップ 昨日のクロマチック・オルタネイト(1-2-3-4)を6弦でBPM 60。両手が出会う感覚を呼び戻します。
7〜17分・今日の技術 例1(弦移動ドリル)をBPM 60で繰り返します。6弦→5弦へ渡る継ぎ目だけに集中して、なめらかに。
17〜27分・応用(今週の完成物) スパイダー・クロマチックをBPM 60で4回繰り返す → ビリつかなくなったら1段(BPM 65)だけ上げて4回、余裕があれば70まで。6→1弦がひと息のようにつながるのが目標。
27〜30分・チェック 今週届いた最高BPMを記録し、30秒録音して弦が変わる地点で音が途切れていないか確認します。
今日の完了基準: スパイダー・クロマチックを6弦から1弦まで、ビリつきなく60〜70でクリーンに弾ける。(1週目完成!)
- 弦移動で止まる。 弦が変わるとき手を止めると、その瞬間に拍が押します。オルタネイトを保ったまま座り直して。
- 速度を先に上げる。 60で6→1弦がきれいでないのに65へ行くと、継ぎ目が全部崩れます。クリーンが先です。
- 指を早く離す。 次の弦を意識して今の音を短く切ると、音がぶつぶつ途切れます。各音を最後まで鳴らして。
- 一週間で詰め込む。 今日すべてできなくても大丈夫。このリフは来週もウォームアップで会い続けるので、焦らないで。