理論 · 解説
昨日は右手を起こしたので、今日は左手の番です。左手の第一原則はたった1つ — 1本指1フレットです。人差し指は1フレット、中指は2、薬指は3、小指は4。指ごとに自分の場所が決まっています。4本の指がフレットに横並びになった姿を想像してみてください。階段を一段ずつ踏むように、人差し指から小指まで順に場所を取っていくんです。
押さえる位置も大事です。フレットの真ん中ではなく、フレットのすぐ後ろ(金属バーの左)を押さえると、少ない力でもビリつかず、きれいな音が出ます。そして指先を立てて、爪の下のふっくらした部分でコンと押さえます。指を寝かせると隣の弦に触れて音を殺してしまうんです。
これを1本の弦で1-2-3-4の順に続けて弾くのがクロマチック練習です。半音ずつ1マスずつ上がる、世界一退屈だけど世界一確実な指の体操です。最初は小指が言うことを聞かず、勝手に離れていくのが当たり前 — もともと一番弱い子なので、数日もすればだんだん自分の役目を果たします。この練習が少し退屈でも大丈夫 — 退屈に耐えた指が、あとで一番速く正確な指になるんです。今日はこの4本指の独立だけ押さえれば、これからどんなフレーズでも指が勝手に場所を見つけていきます。
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下の2つの例はどちらも6弦で1-2-3-4を押さえます。低いフレットなので手が楽に届くはずです。指板に色がないのは、今は音程より指の位置が主役だからです。
例1 — 4分音符のクロマチック。 1拍に1音ずつゆっくり。指番号(1・2・3・4)を目で確かめながら。
▶ BPM 60. 1音ずつ、押さえた指は次の指が下りてくるまでそのまま。音がきれいかどうかにだけ集中。
例2 — 8分音符の往復クロマチック。 1-2-3-4で上がり、4-3-2-1でまた下りてくる1小節。下りるときは指を1本ずつ離す感覚を身につけます。
▶ BPM 60. 上がるときは指を乗せ、下りるときは1本ずつ離しながら。まだダウンピッキングだけで弾いてもOK。
今日の練習
0〜7分・ウォームアップ 昨日の6弦開放ダウンピッキングをBPM 60〜65で手ならしに繰り返します。右手の均一さを取り戻す時間。
7〜17分・今日の技術 6弦で1-2-3-4をごくゆっくり。小指(4番)がフレットにはっきり届いているかを特に気にかけて。
17〜27分・応用 例1(4分音符)をBPM 60で4回 → 慣れたら例2(8分往復)に進み、BPM 60で4回。ビリついたら速度を上げず、押さえる位置を直します。
27〜30分・チェック 届いたBPMを書き留め、よければ30秒だけ録音して、4つの音がすべてはっきりしているか聴いてみましょう。
今日の完了基準: 6弦の1-2-3-4を、ビリつきなく60ではっきり弾ける。
- 小指をあきらめる。 4番が押さえられないからと3番で代用すると、いつまでも上達しません。遅くても小指で最後まで。
- 指を寝かせる。 指先を立てないと隣の弦が鳴って音が濁ります。爪の下のふっくらした部分で。
- フレットの真ん中を押さえる。 中央を押さえると力が2倍かかります。フレットのすぐ後ろを狙って。
- 手首を反らせすぎる。 手首を曲げすぎるとすぐ痛くなります。左手の親指をネックの裏に楽に添えて始めましょう。