理論 · 解説
昨日はルートを包みました。今日はエンクロージャーのターゲットをコードの3度に移します。3度は、そのコードが明るいか(長)暗いか(短)を決める色の音です。ルートが家の住所なら、3度はその家の顔です。顔を包んで入ると、コードの色がいちばん濃くよみがえります。
F調の家コードFmaj7の3度はAです。このAを包んでみましょう — 半音上のBb、半音下のG#を通ったあとAに着地します。3度に包んで落ち着くと、ルートに着地するときとは違う明るくはっきりした色が耳に届きます。
順番はいつも同じです — 上 → 下 → 着地。3度はジャズ・ウォーキングでいちばん好んで包むターゲットです。ルートだけを狙うと歩みが単調になりますが、3度を包んで着地するとラインに表情が生まれます。今日はターゲットを3度にして、包んで着地を完成させます。
まず、3度Aを包む三つの音 — 上のBb、下のG#、そして着地の3度Aを指板で見てみましょう。
▶ 4弦. 上のBb(4弦6フレット)、下のG#(4弦4フレット)、着地の3度A(4弦5フレット)です。緑の点が着地ターゲットです。
▶ 5弦. 位置は4弦と同じです。低音Bは覆っておきましょう。
目で見る
では、3度エンクロージャーを時間の上に乗せて歩きます。上のBb → 下のG# → 着地のAを1拍ずつ歩き、最後の4拍目はFmaj7の5度Cへつなげます。包んだ3度に落ち着く色が濃く聞こえるかを感じてみましょう。各例は4弦・5弦の2バージョンです。
▶ BPM 80、4弦. 1拍目Bb → 2拍目G# → 3拍目A着地 → 4拍目C(5度)です。上・下に狭めたあと、3度Aにきっちり降り立ちます。
▶ BPM 80、5弦. 音と位置は4弦と同じです。低音Bでより重い低域を乗せられます。
今日の練習
0〜10分・ウォームアップ 昨日のルート・エンクロージャーをBPM 72で一度歩き、包んで着地する感覚を呼び戻します。
10〜20分・ブレイントレーニング 下の準備例で3度エンクロージャーをBPM 60のゆっくりしたスイング4分音で押さえます。上のBb・下のG#が3度Aへ正確に狭まるかを音で確かめます。
▶ BPM 60、4弦. 3度エンクロージャーをゆっくり。上のBb・下のG#を通り、Aに正確に着地します。
▶ BPM 60、5弦. 音と位置は4弦と同じです。
20〜40分・実践 上の3度エンクロージャーをBPM 80で繰り返します。着地のAがコードの色を明るく照らすかを観察します。4弦で覚えたら5弦でも確かめます。
40〜50分・録音/フィードバック 30秒録音して、3度Aに包んで落ち着く色がはっきりしているか聴いてみましょう。色がぼやけたら、上・下の二つの音を少し短く切ってみます。
今日の完了基準: 3度Aを半音上Bb・半音下G#で包んだあと、スイング4分音で4弦・5弦の両方で3度にきっちり着地できる。
- 3度をルートのように重く押さえてしまう。 3度は色を出す音なので、強く弾きすぎるとルートのように聞こえます。着地ははっきりと、でもルートより少し軽く、歌うように押さえます。
- 下の隣り合う音G#をあいまいに押さえてしまう。 G#(4弦4フレット)はAへ半音上がって寄り添う導音です。正確に押さえてこそ、上へ吸い込まれる味が生きます。
今日包んだ3度、A一点を目に刻んでおきましょう。ルートが家の住所なら、この3度はコードの表情です。
▶ 4弦. 今日の着地の3度A(4弦5フレット)です。緑の点一つがコードの色を決めます。
▶ 5弦. 位置は4弦と同じです。低音Bでより低い位置も見当をつけられます。
- 3日目、色を扱い始めました。 ルートに続いて3度まで包めるようになったので、ウォーキングに表情が生まれます。明日はこのエンクロージャーを実際のウォーキング1小節に織り込み、6週目の完成物を作ります。