Riff

Month 2 —「スケールを回す手」から「コードを分かって会話する手」へ · 5週目

2度(B)を追加 — Bを経由して3度(C)に着地する4連音

約50分

理論 · 解説

今日なぜこれをやるかというと、昨日まで使ってきたペンタトニックには、AとCの間にぽっかり穴が空いていたんです。根音A(6弦5フレット)から次の音C(6弦8フレット)に行くには、3フレットも一気に飛ばなきゃいけませんでした。この隙間がペンタトニック特有の爽快な味を出してくれる一方で、毎回大きく飛んでばかりだとソロが少しカクカクした階段っぽい響きになってしまいます。そこで今日は、その隙間に橋を一本架けます。AとCの間にあるB(2度)です。

ここで大事な原則が一つ。Bは主役ではなく橋(経過音)です。Bに居座ると、Amの上でふわっと浮いた音に聞こえてしまいます——Bはamのコードトーン(A・C・E)ではないからです。だからBは必ず通過する音としてだけ使います。Aから出発してBをそっと踏み → すぐさまC(♭3、コードトーンの3度)に着地。この「A-B-C」の流れが今日のすべてです。Bは、Cに連れて行った瞬間にその役目を終えるんですね。昨日Cをホームベースとして刻み込んだ理由は、まさにこれのためでした。

練習方法は4連音(16分音符4つのまとまり)です。3度インターバルが「飛ばす」練習だったなら、4連音は「隙間を密に埋める」練習。Bが新しく入ってA-B-Cがつながったので、細かい16分で転がしても音が団子にならずに流れていきます。今日からBの指板上の座標をしっかり覚えておきましょう——第1ボックス基準で6弦7フレット1弦7フレット、たった2か所です。それぞれのBが、すぐ隣(1フレット上)のCへ滑り込んでいく絵を目に焼き付けてください。

目で見る

ペンタトニック第1ボックスにB(2度、緑ハイライト)が2か所新しく加わりました——6弦7フレット、1弦7フレット。それぞれすぐ上のC(♭3、緑)へ流れ込む橋です。

今日の4連音ドリルです。A-B-Cを繰り返し転がして、Bを踏んでCに到着する感覚を作り、最後はCに長く着地します。

56789eBGDAE1R324b314351b73R1b334154b71R324b3
A minor pentatonic + added 2nd (B) as passing tone to b3 (C)
4/4 · 4note_sequenceeBGDAE5R728b357558b3725R728b358b3
4-note sequence: 2nd(B) passing tone resolving to Am 3rd (C)

今日の練習

0〜10分・ウォームアップ(BPM 80) メトロノーム80に合わせて、まず昨日の3度インターバルシーケンスで手をほぐします。5分。次の5分は今日のA-B-C 4連音ドリルをゆっくりと。1拍に16分音符4つ(「タダダダ」)がクリック一つにぴったり収まるように。団子になったらBPM 70に落としましょう。

10〜20分・頭のトレーニング(今日のターゲット=Bの2か所) メトロノームを止めて、第1ボックスの中でBだけを探して押さえます。6弦7フレット、1弦7フレット、2か所だけ。押さえるたびに「これは橋、留まれない」と声に出しながら、すぐ1フレット上のCへ滑り込む動作までつなげます。目を閉じて2つのBを押さえ、それぞれCで解決できたら合格です。

20〜40分・実戦即興(Amワンコードバッキング/75〜80 BPM) 「Am backing track」を流して、ルールは一つだけ:Bを使うたびに必ずCで解決すること。Bでフレーズを終えるのは禁止です。A-B-Cを種のモチーフにして、位置を変えながらバリエーションを作ってみましょう。昨日習った3度ペアの合間にA-B-Cをそっと挟み込むのもおすすめです。

40〜50分・録音・フィードバック(推奨) 手元の録音アプリでジャムを30秒録音します。聴き直して、チェックするのは一つだけ:Bがふわっと浮いたまま終わった瞬間はなかったか。Bで終わって「あれ、解決してないな」と思う箇所があれば印をつけて、次はそこをCで締めくくりましょう。必要なら再生速度を落として、B→Cのタイミングを耳で拡大して確認してください。

今日の完了基準:Bの2か所を目を閉じて押さえられる、A-B-C 4連音ドリルをBPM 80で途切れずにできる、ジャムですべてのBをCで解決できる。

  • Bに居座ってしまう。今日いちばんの間違いです。BはAmのコードトーンではないので、長く留まる瞬間「間違った音」のようにふわっと浮きます。必ずさっと通り過ぎてCへ。緊張は短く、解決ははっきりと。
  • Bを根音と勘違いする。Bは根音Aのすぐ上にある音なので、耳で根音Aと混同しやすいです。根音はあくまでA(6弦5フレット、4弦7フレット、1弦5フレット)。Bは単にAとCをつなぐ橋であって、決してホームベースではありません。
  • 指の配置が崩れる。6弦では5-7-8フレットをそれぞれ1-3-4の指で。7フレットを2の指で押さえると8フレットのCが遠くなり、A-B-Cがぶつ切りになってしまいます。1-3-4を守れば3音が滑らかに流れます。
  • 16分音符が団子になる。A-B-Cがつながっているのでつい速く転がしたくなりますが、団子になると橋ではなく滑り台になってしまいます。粒が生きた状態を保ち、必要なら70に落としてはっきりと。