理論 · 解説
今週の二つ目の音、ポップです。サムがキックドラムなら、ポップはスネア — 指で弦を弾いて「パチッ!」という鋭い音を出します。向きはサムと正反対です。サムが弦を「叩く」のに対し、ポップは弦を上へ引き上げて放し、弦がフレットボードを叩くようにします。だからポップはサムよりずっと明るく弾ける音で、ファンクらしい弾むアクセントを作ります。
動きはこうです。人差し指か中指の第一関節を高音弦の下に軽く引っかけます。 その状態で指を上へ引き上げてパッと放すと、弦が跳ね上がってフレットボードに当たり「パチッ!」と鳴ります。今日のターゲットはいちばん細い弦、開放G(1弦)です。細い弦なのでポップがいちばん引っかかりやすく、音もいちばん軽快です。
核心は力ではなく向きです。横に引っ張ると指が痛いだけで音は鈍くなります。大事なのは指が弦の下から上へ、パチッと弾き上げる軌道です。最初は指先がヒリヒリして音も弱いかもしれません — タコができれば爽快な「パチッ」がすぐ出るので心配いりません。強くではなく正確にが今日の合言葉です。ポップは人差し指・中指のどちらでも使えます — 今は楽な指一本から始め、音が安定したら二本を交互に使ってもよいです。
ポップは高音弦なので、5弦でも手の位置は4弦とまったく同じです。 低音Bとは直接関係ありませんが、昨日覚えたミュートの習慣は続けます — 親指で低い弦を覆っておくと、ポップするときに他の弦が一緒に鳴るのを防げます。
目で見る
今日は三つの例を見ます。まずポップを引っかける位置をフレットボードで確認し、開放Gを4分音符・8分音符で弾きます。各例は4弦・5弦の二つのバージョンです。譜面ではPはポップ(指で弾くこと)を意味します。
まずはポップ位置マップ。青い点が開放G(1弦) — この弦の下に指を引っかけて上へ弾きます。
▶ 4弦。 青い点が開放G(1弦)です。人差し指か中指をこの弦の下に引っかけて上へ弾き上げます。
▶ 5弦。 G(1弦)の位置は4弦と同じです。ポップは高音弦なので低音Bとは関係ありませんが、親指は習慣どおり低い弦を覆っておきます。
例1 — ポップ4分音符。 開放Gを1拍に1回ポップで弾きます。「パチッ」がくっきりしているかにだけ集中します。
▶ BPM 60、4弦。 1拍にポップ1回(P)。4回とも「パチッ」がくっきりし、大きさが同じか確認します。
▶ BPM 60、5弦。 音と位置は4弦と同じです。親指で低い弦を覆い、ポップに他の弦が一緒に鳴らないようにします。
例2 — ポップ8分音符。 1拍を二つに割って8回。速くなっても指が痛くならないところまでだけ上げます。
▶ BPM 65、4弦。 1拍に2回ずつ。速くなっても「パチッ」トーンがつぶれず、指に無理がないか見ます。
▶ BPM 65、5弦。 4弦と音は同じです。ここでも親指で低い弦を覆って共鳴を防ぎます。
今日の練習
0〜10分 · ウォームアップ 昨日のサム/ゴーストで右手を軽く解します。まだポップより手と腕の緊張を抜くことが先です。
10〜20分 · 頭のトレーニング 開放Gに指を引っかけてとてもゆっくりポップします。その向きにだけ集中します — 弦を上へ弾き上げる軌道が出るか。
20〜40分 · 実践 例1(ポップ4分音符)をBPM 60で反復 → 「パチッ」がくっきりしたら例2(ポップ8分音符)へ進みBPM 65。指が痛ければ止めて少し休みます。
40〜50分 · 録音・フィードバック 30秒録音して「パチッ」がくっきりして大きさが揃っているかを聴いてみます。今日到達したBPMも記録しましょう。
今日の完了基準: 開放Gをポップで弾き、60〜65でくっきりした「パチッ」を手が痛くならずに均一に出せる。
- 横に引っ張る。 弦を横に引くと手が痛いだけで音は鈍くなります。弦の下から上へ弾き上げましょう。
- 指を深く引っかけすぎる。 第一関節だけ引っかければ滑らかに抜けます。深く引っかけると弦が放れません。
- 強すぎる。 力で引っ張ると指先がすぐ荒れます。力より軌道が「パチッ」を作ります。
- 他の弦の共鳴。 ポップするとき下の弦も鳴るなら、親指でそれらを覆って寝かせます。