理論 · 解説
先月のシャッフル・ブルースを無事卒業しました。今日からはバウンスの世界です。バウンスが跳ねる秘訣は新しい音ではなく、ゴースト(「チャッ」)にあります。左手を弦の上に軽く乗せるだけで(フレットまで押さえません)、その状態で右手でトンと弾くと、音程なく「チャッ」という打撃音だけが残ります。この音がまさにデッドノートです。
スキーマではこれを dead_note と書きます。普通の音とはまったく違う音なので、タブにはフレット数字の代わりに位置だけが取られます。たとえるならドラムのハイハットの隙間のような存在です — メロディではなくリズムの隙間を埋める音です。だから今日はたった一つ、きれいな「チャッ」を出す感覚だけに集中します。
クリーンなゴーストのカギは二つです。一つ目、左手を強く押さえすぎない — フレットに触れる直前まで軽く乗せます。二つ目、弾かない弦が一緒に鳴らないよう静かに寝かせておくことです。この二つが噛み合えば、「ウン〜」という雑音なく、カラッと乾いた「チャッ」がきれいに出ます。
今日は速さのプレッシャーはまったくありません。BPM 60でとてもゆっくり、一回の「チャッ」がきれいに出るまで繰り返せば十分です。ゴースト一つがクリーンに鳴った瞬間、今日は成功です。4弦でも5弦でも手のすることは同じなので、弾きやすい楽器で始めましょう。
目で見る
今日のビジュアル資料は二つです。まずゴーストだけを四回出してみて、次に普通の音とゴーストを交互に弾いて音の違いを感じます。各例は4弦・5弦の二つのバージョンです。
まずゴーストだけを四回です。3弦(A)に左手を軽く乗せ、右手で四回「チャッ」を出します。
▶ BPM 60。 フレットは押さえず、左手を軽く乗せるだけ。音程ではなく乾いた打撃音「チャッ」だけ出れば正解です。
▶ 5弦。 位置と方法は4弦と同じです。低音Bは親指で覆っておきます。
今度は普通の音とゴーストを交互に出してみます。開放E(4弦)を「ドン」と鳴らし、3弦のゴーストを「チャッ」で受けます。ドンとチャッの音の違いがはっきり聞こえます。
▶ BPM 60。 ドン(開放E)とチャッ(ゴースト)を交互に。音のある響きとない響きの対比を耳に刻みます。
▶ 5弦。 音と位置は4弦と同じです。低音Bは親指で覆っておきます。
今日の練習
0〜10分 · ウォームアップ 右手のツーフィンガーを開放Eにトントン乗せて手をほぐします。力を抜いて軽く弾く感覚をまず見つけます。
10〜20分 · 頭のトレーニング 左手を弦に軽く乗せたまま、右手だけで「チャッ」を出してみます。フレットを押さえていないのに音が乾いているか耳で確認します。
20〜40分 · 実践 ゴーストだけを四回と普通の音とゴーストの二つの例をBPM 60で交互に練習します。4弦で覚えたあと5弦でも確認します。
40〜50分 · 録音 きれいな「チャッ」一つを録音します。聴き返して雑音なく乾いた音が出たか点検します。
今日の完了基準: 左手を軽く乗せて音程のないゴースト(「チャッ」)一つを雑音なくクリーンに出し、4弦・5弦のどちらでも確認できる。
- 強く押さえすぎる。 フレットまで押さえると音程が出ます。軽く乗せるだけにします。
- 弱く乗せすぎる。 逆に軽すぎると「ウン〜」というハーモニクスが出ます。弦を確実に止められるだけ乗せます。
- 弾かない弦が鳴る。 ゴーストが濁る一番大きな原因です。隣の弦を右手・左手で一緒に寝かせておきます。
- 低音Bの油断(5弦)。 5弦では低音Bが漏れやすいです。親指で覆っておきます。