理論 · 解説
昨日 Dm9 を手に乗せたので、今日は相棒のコード G13 に出会います。ヴァンプの二つ目の席です。G13は少し緊張を含みますが、決して鋭くない、温かいドミナントです。普通のドミナント7は家へ戻ろうとする張りがありますが、そこに13度を乗せるとその緊張がやわらかくほどけます。まるで張り詰めた糸に温かい毛布をかけた感じです。今日もルートはベースに任せて、手は色を塗るだけでいいのです。理論が難しく感じても大丈夫。昨日と同じ感覚のまま、席を移すだけですから。
G13 の中身を開けてみましょう。構成音はルート(G)・3・b7・13の四つです。6弦3フレットがルート G、4弦3フレットが b7(F)、3弦4フレットが 3(B)、2弦5フレットが 13(E) です。ここで13度(E)がドミナントの緊張を温かく包みます。昨日のDm9と比べると、ルート弦が5弦から6弦へ下がりました。
面白いのは、2弦5フレット(E)が昨日とまったく同じことです。昨日はそのEが9度でしたが、今日は13度へ役割だけ変わりました。だから小指はその場所にそのまま置いておけばいいのです。では G13 のグリップを手に乗せてみましょう。
▶ 6弦3フレットがルートGです。4弦3フレット(b7)、3弦4フレット(3)、2弦5フレット(13)を一緒に押さえます。5弦・1弦はミュート。
目で見る
G13も一音ずつばらして聴くと色がはっきりします。次のように ルート → b7 → 3 → 13 の順で一音ずつ鳴らしてみましょう。3度(B)とb7(F)がドミナントの芯なら、13度(E)はその上にかける毛布です。
▶ BPM 60。 四つの音を下から上へ一つずつ、5弦を飛び越す感覚を身につけます。
では四つの音を一度に鳴らしてみましょう。G13は5弦を空けるので、右手が6弦と4弦の間を軽く飛び越さなければなりません。5弦に触れないよう、右手の軌跡を先に描いてみてください。
今日の練習
0〜10分 · ウォームアップ BPM 60。G13 のグリップを押さえては離して手をほぐします。鳴るべき四弦だけがきれいに出ているかを一つずつ確認します。
10〜20分 · 頭のトレーニング(グリップの形をゆっくり) グリップを作るとき、指が置かれる順番を声に出して押さえます。ルート(6弦) → b7(4弦) → 3(3弦) → 13(2弦) の順で。
20〜40分 · 実践コンピング(BPM 70) G13 を一小節に一回ずつやさしく鳴らします。5弦が漏れないかだけを見ます。
▶ BPM 70。 二小節ともG13です。5弦を飛び越しながら下から上へやさしく掃きます。
40〜50分 · 録音/セルフフィードバック(推奨) 30秒録音してチェックします。5弦の雑音なく四弦が温かく鳴っているか。
今日の完了基準: G13ボイシングを5弦の雑音なく四弦すべてきれいに鳴らせる。
G13 グリップでよく出るミスだけを挙げます。
▶ 5弦は人差し指の先で軽くミュート。 6弦を押さえた人差し指を少し寝かせて5弦を覆います。
- 5弦が鳴ってしまう。 6弦を押さえた人差し指の先を少し寝かせて5弦を止めます。
- 3弦の3度が鳴らない。 薬指を立てて4フレットを正確に押さえると明るい芯が生きます。
- 6弦のルートがぼやける。 人差し指の付け根ではなく指紋の先で3フレットを押さえます。
- コードがこもる。 13度(2弦)まではっきり鳴らすと温かい色が出ます。