Riff

Month 1 — ルートからベースラインまで、手をつくる30日 · 4週目

オクターブを足す — オクターブ・ボックスでR-5-8完成

約30分

理論 · 解説

昨日、ルートに5度を足してラインがひと回り広がりましたね。今日は最後の材料、オクターブを乗せてR–5–8を完成させます。オクターブは同じ名前の音を1オクターブ上で鳴らすこと — 開放Eのオクターブも同じE、音が高いだけです。このひと音がラインを上下に大きく開きます。ルートが土台、5度が柱なら、オクターブはその上に乗せる明るい屋根というわけです。

オクターブを見つける手の形が今日の核心です。ルートから2弦上、2フレット上がオクターブ — 5度のようにひと弦だけ渡るのではなく、ひと弦飛ばして2つ上の弦へ行きます。開放E(4弦)なら、3弦を通り越して2弦2フレットがオクターブEです。これをオクターブ・ボックスと呼びます — 根音とオクターブが四角い箱のように手の中に収まるからです。

弦を飛ばすぶん、ミュートがさらに大事です。飛ばした3弦が一緒に鳴ると音が濁るので、弾かない弦は指で軽く覆って眠らせます。かわりにオクターブが入るとラインが上下に弾んでずっと楽しくなります。ルート・5度・オクターブの3つで、もう立派なベースラインです。3つの音がひとつの手の中で上下するので、ラインがずっと立体的に聞こえます。

今日も4弦でも5弦でも運指は同じです。5弦なら低音B(5弦)を親指で眠らせておきます。4週間前はひと音も大変だったのに、今日は3つの音を行き来する手だなんて — 急がず、オクターブの場所だけ正確に覚えましょう。

目で見る

今日はオクターブを手に覚える2つの例を見ます。まずオクターブ・ボックスを半小節ずつ押さえて弦を飛ばす手の形を覚え、次にR–5–8–5で転がして今日の完成物をつくります。各例を4弦・5弦の2バージョンで載せました。

例に入る前に、オクターブ・ボックスの手の形を指板図でまず目に焼きつけます。下の図で青い根音E(4弦)から2弦上・2フレット上へ上がるとオクターブE(2弦2フレット)です — 根音・5度・オクターブが四角い箱のようにひとつの手に収まります。

1234GDAER1538
Octave box hand shape on E — 4-string

4弦。 根音E → 5度B → オクターブE。あいだの3弦は空けておく(眠らせる)場所です。

1234GDAEBR1538
Octave box hand shape on E — 5-string

5弦。 手の形は4弦と同じ。いちばん下の低音B(5弦)は×、親指で眠らせておきます。

例1 — オクターブ・ボックス。 開放E(4弦)のルートを半小節、2弦2フレットのオクターブを半小節押さえます。あいだの3弦は触れず眠らせたまま手を移します。

= 701R802
Octave box on E — 4-string

BPM 70、4弦。 青のルートE → 緑のオクターブ。2弦上・2フレット上の箱の形を目で覚えます。

= 701R802
Octave box on E — 5-string

BPM 70、5弦。 運指は4弦と同じ。低音Bは親指で覆って眠らせておいてください。

例2 — R–5–8–5バウンス(今日の完成物)。 ルート→5度→オクターブ→5度でぽんぽん転がします。4分音符で、オクターブでラインが跳ね上がる感覚を感じます。

= 751R5850222
R-5-8 bounce on E — 4-string

BPM 75、4弦。 ルート・5度・オクターブ(すべて青)をひと小節に。弦を飛ばす瞬間、弾かない弦が漏れないように

= 751R5850222
R-5-8 bounce on E — 5-string

BPM 75、5弦。 音と位置は4弦と同じ。低音Bはずっと眠らせておいてください。

今日の練習

0〜7分・ウォームアップ 昨日のR–5交互をBPM 60でまたほぐします。ふたつの音が均等に分かれるかを確かめながら手を温めます。

7〜17分・今日の技術 例1(オクターブ・ボックス)をBPM 70で繰り返します。3弦を飛ばしてオクターブへ行く手がなめらかか、飛ばした弦が静かかを見ます。

17〜27分・応用(今日の完成物) 例2(R–5–8–5)をBPM 70で4回 → 弦飛ばしがきれいならBPM 75に上げて4回。4弦で覚えたら、5弦でも同じ感覚を確認します。

27〜30分・チェック 今日届いたBPMを書き留め、30秒録音してオクターブでラインが弾むかを聴いてみましょう。

今日の完了基準: R–5–8(ルート・5度・オクターブ)のワンコード(E)をツーフィンガーで、オクターブ・ボックスで飛ばした弦を眠らせて4弦・5弦の両方で70〜75でくっきり転がせる。

  • オクターブだけ弱い。 弦を飛ばすぶんオクターブが小さくなりがちです。右手で2弦をしっかり弾いて、3つの音が同じ強さで出るようにしましょう。
  • 飛ばした3弦が鳴る。 オクターブへ行くとき3弦が一緒に鳴ると濁ります。左手人差し指の先か右手で3弦を軽く覆って眠らせてください。
  • オクターブの場所を手が見つけられない。 「2弦上、2フレット上」の箱の形を、目を閉じても掴めるまで繰り返してください。根音がどこでも、オクターブはいつもその箱の中です。
  • 低音Bの油断(5弦)。 オクターブに集中してBを逃すと低音が漏れます。親指はいつもBの上に乗せておいてください。