理論 · 解説
高音3弦カッティングの本当の難関は、音を出すことではなく、音を出さないことです。右手が16ビートで広く弾き下ろしても、4・5・6弦は絶対に鳴ってはいけません。
問題はこれ。カッティングを爽やかにするには右手を大きく振らねばならず、そうすると自然に下の弦までかすめてしまいます。ここでプロの秘密は左手ミュートです。トライアドを押さえる指の側面と人差し指の先で、使わない下の弦を軽く覆って先に殺しておくんです。すると右手が6弦を全部弾いても、実際に鳴るのは上の3弦だけ。右手は爽やかに、左手はしっかり塞いで — この分業が、きれいなカッティングの核心です。
こうするとむしろ楽になります。右手が「3弦だけ正確に」を気にせず広く振れるからです。狙いの負担を左手ミュートが肩代わりするわけです。カッティング・ファンクがあんなに爽快に聞こえる秘密は、まさにこの左手ミュートにあります。
左手がコードもミュートもやろうとすると最初は大変です。特に6弦を人差し指の先で、4・5弦をトライアドの指の側面で覆うのは不慣れでしょう。当然です。今日は完璧でなくても、広くカッティングしたとき下の弦の雑音が「ぐっと減った」と感じるだけで大きな前進です。この左手ミュートが手になじめば、右手はむしろ思いきり爽やかに振れます。塞ぐ手がしっかりするほど、弾く手が自由になるんです。
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広いカッティング・ストロークで3弦だけ鳴らす — 左手ミュートが下の弦を殺します。右手は爽やかに、左手はしっかり。
Eメジャー・トライアド(復習)。 この3弦だけ鳴らし、4・5・6弦は左手の指の側面・人差し指の先で確実にミュート。
例1 — ミュート中心のカッティング(1小節)。 トライアドは控えめに鳴らし、ほとんどミュート・カッティング。広く弾いても3弦だけ鳴るかが核心。
▶ BPM 72。 右手をわざと広く振っても下の弦が鳴らないか確認して4回。
例2 — 広いカッティング(2小節)。 実音はまばら、ミュート・カッティングは密に。右手は大きく、音は3弦だけ。
▶ BPM 72。 左手ミュートをしっかり保って4回。慣れたらトライアドを別の場所に移して応用。
今日の練習
0〜10分 · ウォームアップ BPM 60〜70。トライアドを押さえたまま左手で下の弦を覆い、6弦を全部弾いても3弦だけ鳴るか点検。
10〜20分 · 頭のトレーニング(今日のターゲット=左手ミュート) 右手を広く振りながら、左手ミュートだけで下の弦を殺す感覚を刻みます。人差し指の先(6弦)・指の側面(4・5弦)の位置を確認。
20〜40分 · 実戦グルーヴ(例1・2 / BPM 72) 例1(ミュート・カッティング)をBPM 72で4回 → 例2(広いカッティング)へ。広く振っても3弦だけ鳴るのが肝心。
40〜50分 · 録音・セルフフィードバック(推奨) 録音してチェック:下の弦の雑音はないか/3弦は爽やかに鳴るか/右手は爽やかに広いか。
今日の完了基準: 左手ミュートで下の弦を殺したまま、右手を広く振っても上の3弦だけきれいにカッティングできる。
- 下の弦が漏れ続ける。 左手ミュートが弱い。人差し指の先を6弦に軽く寝かせて覆って。
- ミュートでトライアドが死ぬ。 ミュートに力が入りすぎてコード音まで押さえました。上の3弦ははっきり、下の弦だけ軽く。
- 右手が狭くなる。 下の弦を怖がって右手を縮めるとカッティングが窮屈。左手を信じて広く。
- 速さから。 ミュートが確実なら速くもできます。ゆっくり、下の弦ゼロ。