Riff

Month 1 — リズム:ブルースの体 · 3週目

ダイナミクス — 強弱でグルーヴを生かす

約50分

理論 · 解説

三日目です。昨日ストップタイムで余白を作りましたね。今日はダイナミクス、つまり強くと弱くを学びます。全部強く弾くだけだと、どんなに良いリズムものっぺり聞こえます。強弱があってこそグルーヴが息づきます。同じA7のコンピングも、どこを強く弾きどこを弱く弾くかで、まったく違う感じになります。人の声を思い浮かべてみてください。いつも同じ大きさだけで話す人はいません。大事な言葉には力を込め、流していい言葉は柔らかく — ギターの強弱も、この話し方の抑揚とまったく同じです。強弱がつく瞬間、演奏が語りかけ始めます。

ブルースの核心の強弱はバックビートです。4/4で2拍と4拍を少し強めに弾きます。足で1・2・3・4を踏むとき、2と4に重みを乗せてみてください。これが体が勝手に揺れるグルーヴの秘密です。残りの拍は力を抜いて弱く流します。

方法は簡単です。強く弾くときは手首を大きく、弱く弾くときは手首を小さく動かせばいいのです。ピックが弦をこする深さを少し変えるだけです。昨日学んだストップタイムに強弱まで乗せれば、のっぺりしたブギーが生きたグルーヴに変わります。今日は強くと弱くの違いを耳に聞こえるようにするのが目標です。最初はその差を少し大げさにしても大丈夫です。大きく開いておけば、あとで自然に狭められますから。

まず強弱なしで、A7を四拍均等に弾いてみます。

= 80Swing 8ths102020020200202002020
Flat dynamics — even A7 strums

BPM 80、シャッフル。 四拍を全部同じ強さで弾きます。この「のっぺり」をまず感じて、すぐ強弱を乗せます。

目で見る

今度は2・4拍に重みを乗せてみます。八回払い下ろすうち、2拍と4拍だけ手首を大きく使います。残りは弱く流します。

= 80Swing 8ths10202002020020200202002020020200202002020
Backbeat comp — accent beats 2 and 4

BPM 80、シャッフル。 2拍・4拍は強く(ダウン)、残りは弱く。 ダウン・アップを交互に払いながら、バックビートに重みを乗せます。

強弱が入ると、同じコードでも体が勝手に揺れる感じが出ます。

今日の練習

0〜10分 · ウォームアップ BPM 65。A7を強く一回、弱く一回と交互に弾きます。二つの音の大きさの違いを耳で確認します。

今度は昨日の色を足して、A9で強弱コンピングをしてみます。

= 80Swing 8ths102423024230242302423
A9 comp with dynamics

BPM 80、シャッフル。 A9を2・4拍で強く、残りは弱く。9度の色と強弱が一緒に生きてきます。

10〜20分 · 頭のトレーニング(今日のターゲット=バックビートに重みを乗せる) 音を出さず手首だけ動かして、強・弱・強・弱を大げさに練習します。

20〜40分 · 実践強弱コンピング(BPM 80) 上の例を途切れず繰り返しながら、2・4拍がしっかり際立つか聞きます。

40〜50分 · 録音/セルフフィードバック(推奨) 強弱コンピング一小節を録音します:強くと弱くが区別されて聞こえるか

今日の完了基準: A7またはA9のコンピングで、2・4拍を強く、残りを弱く弾いて、強弱がはっきり聞こえる一小節を弾ける。

強弱を入れるときによく出るミスです。弱くは「弾かないこと」ではありません。

12345eBGDAER25b7
Soft touch — brush the lower three strings

弱くてもはっきり。 弱いときは下の三弦だけ軽く払ってもいいです。音が小さくても、音は生きていなければなりません。

  • 弱くが消える。 力を抜きすぎると音がまったく出ません。小さくても聞こえるように弾きます。
  • 強くが荒い。 強く弾こうと振り下ろすとピッチが揺れます。手首を大きく、なめらかに使います。
  • 強弱が逆になる。 1・3拍を強く弾くとグルーヴがぎこちなくなります。2・4拍に重みを乗せます。
  • テンポが揺れる。 強く弾くとき速くなりがちです。強弱が変わっても足は一定に踏みます。