理論 · 解説
今日はいよいよ、初めてベースを手に取る日です。派手なスラップや速いラインは少しお預け。今日の主役はたった1つ — くっきりした低音一発です。ベースはバンドの中でドラムと手をつなぎ、曲の土台を敷く楽器です。だから初日からうまく弾こうとせず、まずはベースと気楽にあいさつしてみましょう。
まず座って、ベース本体のくびれた腰を右の太ももに乗せ、ネックが床とほぼ水平になるよう少しだけ立てます。立って弾くなら、ストラップを座ったときと同じ高さに合わせると手首が楽です。肩はストンと落として。音を出す前に、クリップ式チューナーかチューナーアプリで4本の弦(5弦なら5本)を合わせておきましょう。チューニングが合ってこそ、今日出した音がようやく「自分の音」に聞こえます。
ベースには4弦と5弦があります。4弦は低いほうからE・A・D・Gの4本、5弦はその下に低音のB弦がもう1本加わったものです。こわがらないで — E・A・D・Gの4本の位置と手の形は、4弦でも5弦でもまったく同じです。5弦はただ、より低い音を出す弦が1本おまけで付いているだけ。だからこのカリキュラムの楽譜はすべて、4弦と5弦を並べて見せます。どのベースを持っていても、自分の楽器のブロックだけ見てそのまま付いてくればOKです。
右手はピックなしで、人差し指と中指の2本で弦をはじきます。2本の指が交互に歩く足取りだと思えば簡単です — 人差し指の次は中指、中指の次は人差し指。親指はピックアップや4弦の上にそっと乗せて手を支えます。今日は左手はお休み、いちばん太いE弦(4弦)を開放で均一に鳴らしてみます。指先がヒリヒリするのは正常なので心配しないで — 数日で硬いタコができます。この均一な一音が、これから習うすべてのラインの土台になります。
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今日は左手はお休み。4弦の開放Eだけを右手で弾きます。下の例は、同じ音を4分音符から8分音符へ細かく詰めていくコースです。各例を4弦・5弦の2バージョンで並べて載せました。
楽譜に進む前に、各弦がどこにあるかをまず地図で見ます。下は開放弦の指板図です — 4弦でも5弦でもE・A・D・Gの位置は同じで、5弦はいちばん下に低音Bが1本増えるだけです。
▶ 4弦。 青が根音E(4弦)です。上にA・D・Gが並びます。
▶ 5弦。 E・A・D・Gは4弦と同じ位置。いちばん下に低音B(5弦)が1本増えるだけです。
例1 — 4分音符。 1拍に1回、開放Eをはじきます。人差し指と中指を交互に使うことだけ覚えて。
▶ BPM 60、4弦。 メトロノームのカチッに1回ずつ。4回とも音量が同じか、耳で確かめて。
▶ BPM 60、5弦。 音と位置は4弦とまったく同じ。低音のB(5弦)は今日使わないので、親指でそっと覆って鳴らないように。
例2 — 8分音符。 1拍を2つに割って8回。速くなっても2本の指の音量を同じに、音がにじまない範囲まで。
▶ BPM 65、4弦。 1拍に2回ずつ、はっきりと。人差し指・中指の音がひと組のようにそろうように。
▶ BPM 65、5弦。 4弦と音は同じ。ここでも低音のBは親指で覆って静かに — 4弦にはない、5弦だけの唯一の宿題です。
今日の練習
0〜7分・ウォームアップ メトロノームをBPM 60に合わせ、肩と腕の力を抜きながら手をほぐします。まだ音より、楽な姿勢が先です。
7〜17分・今日の技術 4弦の開放Eを人差し指・中指の交互でごくゆっくりはじきます。2本の指が出す音量が揺れないかが今日の目標です。
17〜27分・応用 例1(4分音符)をBPM 60で4回繰り返す → 楽になったら例2(8分音符)に進み、BPM 65で4回。音がにじんだら、また4分音符に下げます。
27〜30分・チェック 今日届いたBPMを書き留め、よければ30秒だけ録音して、8つの音の大きさがそろっているか聴いてみましょう。
今日の完了基準: 4弦の開放Eをツーフィンガーの8分音符で60〜70、音量が揺れずに弾ける。
- 指先の痛みは正常。 最初の数日は指先がヒリヒリするのが当たり前です。痛ければ少し休んでまた握ればOK。
- 親指の置き場所が見つからない。 4弦かピックアップの上に乗せて手を支えます。定位置ができると右手がずっと安定します。
- 1本の指だけ使う。 人差し指だけ使い続けると音が団子になり、すぐ疲れます。必ず人差し指・中指を交互に歩かせて。
- 速さを欲張る。 60でそろった音のほうが、100でかすれるよりずっとプロっぽいです。速さは後から勝手についてきます。